2008年10月17日

露店俳句全集

露店看板で掲載していた俳句/川柳も20作を超えたということで、まとめて載せたページを作りました。

出来しだい順次追加していきます。



No01. 08/08/16
『野に入れば 夏草匂ふ 高気圧』
残暑といえどまだまだ暑く、むせ返るような夏草の匂いに満たされている。

No02. 08/08/16
『久方の雨に 戦(そよ)ぐ 草木なり』
「戦ぐ」という語が、久しぶりにもたらされた水を争うように求める草木のイメージと重なりました。

No03. 08/08/17
『天高く 御霊と舞ひぬ 盆とんぼ』
ウスバキトンボは夏から秋にかけて飛ぶ。盆の頃に見られるため盆トンボと呼ばれ、魂を送る虫と言われてきた。

No04. 08/08/18
『葛の花 たぐり眺めつ 往かむ山道』
釈迢空の『葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり』のパクリ……もとい本歌取りです。多分。きっと。

No05. 08/08/19
『戦場(いくさば)に 血は流れねど 供へ花あり』
ギル戦の様子を詠んだ句。
何十束もの花が散りながら交える戦いとはどんなものだろうか。
※短歌バージョン『戦場に数多の赤き花散るも ただひたすらに流るる血はなく』

No06. 08/08/20
『幾千万 消え去(い)ぬる品(アイテム)に恋煩ひ』
鍛冶屋の前で皮肉を込めて出した句。

No07. 08/08/20
『昼下がり 簾(す)より零るる 蜜色の陽』

No08. 08/08/22
『振り向けば 異形の痕あり 苔莚』
(ふりむけば いぎょうのあとあり こけむしろ)
森の中の大地に一面に広がる苔のむしろ。そこを歩く中、ふと振り向けば森の住人ならざる自分の足跡がくっきりと残されている。そんな様子。

No09. 08/08/25
『刃(やいば)砥ぐ間もなく 戦に駆り出され』
そんな時期が僕にもありました……。

No10. 08/08/30
『あかねさす 雲間に浮きぬ 御蓋山(みかさやま)』
御蓋山は地元にある現在の春日山のこと。

No.11 08/08/31
『秋雨の つめたさが ふと懐かしく』
暑い日も減り、降り出した雨は1年ぶりの秋を感じさせる冷たさが感じられた。

No12. 08/08/31
『野の草や 夏過ぎてなお 青々し』

No13. 08/09/01
『青垣(あおがき)に猛く打ちなむ雲の波』
青垣とは地元の山並みをあらわす古語。

No14. 08/09/11
『夜の闇を 仄かに溶かせり 草の露』

No15. 08/09/12
『土蔵(つちくら)に 老ひて曲がりぬ 黒き梁(はり)』

No16. 08/09/18
『我独り 灯(あかり)は冴(さ)やかに 夕餉かな』

No17. 08/10/03
『茜さす 草葉に重し 朝の露』

No18. 08/10/03
『秋の野に "裂く"が如し 彼岸花』
真っ赤に咲く彼岸花から、鮮血滴る裂傷を想像した句。

No19. 08/10/13
『風潤み 刈田匂へる 秋の雨』

No20. 08/10/13
『白き雨 白きが故に 黒く地に染(し)む』
白々と降りしきる雨は、皮肉にも大地を黒々と濡らしてしまう。

No21. 08/10/15
『空高し 街明かりさへ 地に侍りぬ』
高く澄んだ秋の夜空を詠んだ句。

No22. 08/10/16
『雨打ちて 小径(こみち)彩る こぼれ萩』

No23. 08/10/16
『木洩れ日や 陰も陽(ひかり)も まばらなり』
秋も深まり、夏の鮮烈な陰影はなく、穏やかな陽光と葉の散りかけた木々のコントラストが美しい。

No24. 08/12/28
『物思ひ 足音のみが響く路』
物思いにふけながら一人、静かな夜道を歩く。耳に響くのは規則的な足音のみである。

No25. 09/01/04
『去年(こぞ)の塵 途切れぬ日々の 標(しるべ)かな』
年があけ、心も新たにする元日。だが去年から残る塵を見ると、昨日も明日も区別無く続く時の流れを感じる。

No.26 09/01/05
『ぬばたまの 舗道に月影 朧なり』
くろぐろとした夜のアスファルトに月の光が照る。ただ朧に見えるのは雲のせいか、私の瞳のせいか。

No.27 09/01/09
『御陵(みささぎ)を 黒く切り抜く 月の夜』
こんもりと木々が繁る古墳の背後に月が白く輝く。逆光で黒く塗り込められたような古墳と明るい夜空のコントラストが美しい。

No.28 09/01/15
『残り香に ゆく人想ふ 夕べかな』

No.29 09/01/18
『蝋梅の あまりに脆き 硝子片』
半透明の蝋梅の薄い花弁がガラスを思わせる。
蝋梅は香りもいいですね。

No.30 09/02/24
『春近し 我が諸袖は くろく濡れ』
春が近いことを感じさせる雨の中。辺りは薄暗く、歩く自分の袖は雨に打たれてくろぐろと濡れている。
自分のイメージを言葉にして伝えるのは難しい……。
※短歌バージョン『春近し 冬にあらじ雲のもと 我が諸袖は濡れしきるまま』

No.31 09/02/27
『長き道 見上げればふと 月高し』


posted by 稜威 at 21:30 | Comment(0) | 自己紹介 |edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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